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Will I ? 2

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猫と音楽とカフェとカレーと     そんなものたちを愛しておりますな~ごです♪尚、TB、RINKをしてくださいます時は、存じ上げない方にはご一報くださいますようお願い申し上げます。

かつて、上海に行けなかった日 @渋谷

もう遥か昔・・・、スター・ウオーズだったら
far far awayとかって、画面奥にPanしてくでしょうが、
涙を飲んで上海旅行を諦めたことがありました。
もう理由は記憶の彼方ですが、たぶん船旅だったんで旅費の高さと
仕事でどうあがいても休みが取れなかったんじゃなかったのだったと思います。
有給休暇なんてなかったしねえー、あの業界は。(ボーナスもなかったけど。)

その上海への旅行は、今はもうない伝説の劇団、「六本木自由劇場」が主催したイベントで、
船で、吉田日出子さん、串田和美さんら自由劇場の劇団員と一緒に上海まで船旅を楽しもう、
というそれは夢のような企画で、
当然、バンスキングのメンバーのライブありーの、色々企画ものありーの、の旅でした。
マジで行きたかったなあ。
今だったら何おいても飛んでったでしょうねえ。
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そんな思い出のある「上海バンスキング」
今から14年前に上演されたもので最後のはずだったのが、まさかの再演!!ということで、
ある意味、とてもドキドキしながら観に行って来ました。

上海バンスキング 
渋谷 東急文化村シアターコクーンにて上演(現在は終了しております。)



最初チケットを予約するときは、様子を見て2度目とかを買おうかなと思いましたものの、
あっという間にチケットは完売。
その後、立見席も予約ででましたが、さすがにもう立ち見で観るのもしんどいのであきらめ
1日にかけました。

以前、ワタシにこの芝居の存在を教え、そして引き入れたもう何年も会っていなかった友達とは
日程があわず、彼女は先に観劇していて、この日はたまたま初めて観る友だちとご一緒しました。

思えば、それまでのワタシの観る舞台といえば、往年の劇団四季くらいで、
後は来日ミュージカルくらい。
基本、映画のミュージカルが原点なので、日本人の役者の舞台に違和感を覚えるのもしばしば。
それが、この自由劇場の舞台でカルチャーショック!!
日本のジャズ音楽に対してもカルチャーショック!!の連続でした。
それから、ジャズを多く聴くようになり、又他の日本の舞台も観るようになったのです。

そんな、「上海バンスキング」
川端文子さんの歌を研究して独特の歌い方で歌った、吉田日出子さんのジャズ、
独特の台詞回し、劇団員のヘタウマな楽器演奏、串田さんの素晴らしい演出、斉藤燐さんのこれまた素晴らしい脚本、劇団員の怪演。そのどれをとってもどれがかけても、
この芝居は成り立たない、そんなことを教えてくれた舞台です。

日中戦争や、アヘンの問題など、ジャズメンたちの活躍とともにしんみりとした
暗い戦争ものになっていきかねないお話なのに、
最後の最後までさわやかに終わるのは何故なんでしょう?

初めて吉田日出子さんの台詞を聞いたときは、なんて不思議な声なんだろう?って思いました。

そんな舞台が14年ぶりで、皆さん歳とって、どうなるんだろう?
懐かしさよりも先にそれがたつ、不思議などきどき感でした。
だって、ほとんど、以前のキャストと同じなんですよ?
よくスケジュールが抑えられたもんだ、というのと同時に、
よく稽古ができたもんだ、という。。。

1幕目ははらはらでした。
台詞をとちる、歌詞があいまい?出だしの音がずれてる?リズムが安定しない。
吉田さんです。
何より、歌い方で変わったな、と思ったのが、以前はささやくように歌っていたのが
結構声を出している。
それがコントロールできない為なのか、歌い方の解釈を変えたのかよくわからなかった。
そして、なんだか、ここまでして再演しなくちゃいけなかったのか?などとまで思ってしまった、
複雑な1幕目でした。
しょせん、昔のファンの繰言なんですが。

休憩終わって、というか休憩の最中に、そういえば昔もそうだったな、って感じに
急に役者が舞台に集まってくると、ライブが始まりました。
(ここでは吉田さんは譜面?を見て歌っていましたが、これはご愛嬌ですね♪)
ライブが始まったら、舞台も会場もどんどんテンションがあがっていって、そして2幕目スタート。
2幕目は前半のお気楽な雰囲気とうって変わってシリアスムードが続くのに、
何故かそれほど暗くならない。
そして2幕目になると吉田さんも本領発揮になって、どんどん「まどか」になっていく。
もう台詞のとちりも歌のなんちゃらもこうなると全然気にならなくなります。
勝手をいうな、ですかねー。でも本当にそうなんだもの。
どんどんひきつけられて、魔都上海の魅力に舞台上の波多野とまどか以上に観客がひきつけられていくのがわかります。もう先を知ってるのに、
固唾を呑んで次を待ち構える・・・、そんな感じです。
そしてバクマツが死に、笑いを取り、ああ、もうすぐこの夢の饗宴もおしまいなんだ、とわかると
それから一気に加速して終演を迎えます。
「わたしたち、一緒のお墓に入るのよね・・・」というまどかの台詞に
若い時は泣かなかったのに、今回涙ぐんだのはそれだけ歳取った証拠なんでしょうか。
そして、安穏と終幕を見ていた若い頃は、なんでまどかが最後は一人で舞台にいるんだろう?って疑問にも思わなかったな。。。
歳を重ねる、という意味がやっとわかった気がします。
歳をとらないとわからないことも多いのですね。

終演を迎えてカーテンコールが始まりました。
舞台の上では皆さんが演奏しています。
今回の座席は2階とはいえ、1列目の完全にセンター。
もしかしたら、とは思っていましたが、その座席でカーテンコールの拍手手拍子をうっている最中に
両目の端に映ったのは、そこここから、カーテンコールもそこそこに座席からさっさと立ってドアへと急ぐ人々がちらほら。
・・・これは!以前お約束だった、ロビーでの演奏が今回もあるのに違いない!と確信。
しかし、2階のど真ん中1列目なので、そそっと出ることができません。
ましてや、そういうことがあるのをまだ友だちに伝えてもいない。(あるのをすっかり忘れていたからね。)
ともかく、明るくなるのを待ち、客電がつくやいなや、隣の友だちに「出るよ!」と告げて荷物をまとめて、それでもなんとか1列目の中では一番早く階段に向かって飛び出しました!
目を白黒させていた友達も、なんとかわからんなりについてきている模様。(すごく人騒がせだよね!)
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そして1階のロビー。間に合った!!
人垣はあるけれども、かろうじて吉田さんは見えます。
挨拶などもして、ウエルカム上海、ダイナを歌う吉田さんを見る事が出来ました。
人の位置が変わると、串田さんや笹野さんや大森さんも見えます!わーい♪
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舞台の上より近いせいか、こちらの吉田さんのほうが若く見えます。
写真は無理やり撮ったのでぼけぼけですが、すごくいい顔で笑ってらっしゃるのが見えます。
素敵です、自由劇場(元)の皆様。

まいりました。
休憩中にあれこれ、小難しいこと言ってごめんなさい!
最後まで観て、これの再演する意味がわかった気がします。
今だから、今じゃないと意味がなかったのかもしれませんね。。。
(でも、来年無理して再演しないでくださいね。
きっと再演すれば観にいっちゃうと思うけれども。)

つらい うきよの あらなみこえて ふたりで いきましょ
あなたと わたし
いのちかけて あなたこそ ・・・・・
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by mokonak4cat | 2010-03-23 21:30 | 歌・舞台